シニアはもちろん、話す機会の少ない若い方も危ない!
ただ、声帯は筋肉。衰えもしますが、鍛えることで若返ります。
最近、声がかすれてきたような感じがします。
一概には言えませんが、もしかしたら声帯が老化してきたのかもしれません。
声も老けるんですか?
そうなんです。でも、若返らせる方法を、今日はお伝えします!
- 声が長く続かない(男性:15秒以下 女性:12秒以下)
- 声が枯れやすくなった
- すぐに声が出せない
- 以前より聞き返される回数が増えた
- 高い声・低い声が出にくくなった
- よくむせるようになった
※上記チェックリストは、原因が声帯の老化に限らない場合があります。改善が見られないまたは症状が重い場合は、耳鼻咽喉科等の医師にご相談ください。
約3年間続いたコロナ禍。この間、話す機会が減った分、若い方でもこれらに悩んでレッスンに来られる方が増えています。
そこで考えられるのが、声、特に声帯の老化です😨
声帯は、喉にある声の素を作る器官で、筋肉でできています。そのため、鍛えることができる一方で、使わなければ衰えてしまいます。
チェックリストで1つでも当てはまるものがあったら、要注意
でも、大丈夫です本記事では、その衰えてしまった声帯という筋肉をよみがえらせる≒若返らせる方法を、お伝えします。
本記事の内容を実践していただければ…
①さらば!かすれ声
②説得力のある、力強い声が手に入ります!!!
まずは声帯を”感じ”よう
クイズです!あなたの声帯はどこにありますか?
場所は、上の図の「声門」が正解です。声門とは、声帯と声帯を通る隙間のこと。声門/声帯は、気管の先端=呼吸の通り道の付け根部分に位置しています。
実はこの声帯、「感じる」ことができます。
- 息を吐く
- 吐いていた息を途中で止める
- ②の時に、喉のあたりでピクッと動いたのが、あなたの声帯です。
声帯の役割は?
上図は、声帯の役割を示しています。
声を出している時:声門は閉まって、声帯同士がこすれ合って震える
息を吸っている時:声帯と声帯の間の声門が開いて、息が通る。
声帯同士がこすれ合うことで、音が鳴り、これが声の素になります。声帯がピタッと閉じていると、きれいに振動してハリのある声が生まれます。
なお、この声帯での音だけではまるでブザーのような音で、老化していない正常な声帯であれば、人によって音の質・特徴に大差はありません。
声帯の老化とその原因
冒頭で触れた通り、声を出す機会=声帯を使う機会が少ないと、おのずと声帯(筋肉)や声帯の周りの筋肉が衰えて、たるみが生じます。
すると、声を出す時にピタッと閉じずに隙間ができてしまい、ハリのないかすれた声になってしまいます。
加齢と共に声帯筋を覆う粘膜の潤いが低下することも、声帯がたるむ原因のひとつです。(お肌の潤いが低下すると、シワが増えてたるんでくるのとほぼ同じ仕組みです😢)
加えて、特に女性の場合は閉経後、女性ホルモンの分泌量が低下することで、声帯が固くなって動かしにくくなります。高い声や低い声が出しにくくなるのはこのためです。
声帯のアンチエイジングトレーニング
でも、大丈夫!
衰えた”声帯さん”は今すぐにでもよみがえります🤗 ここでは、レッスンでも改善がみられた選りすぐりの方法をご紹介します。
その1.声門を閉じる
本記事の前段で「声帯の感じ方:その手順」と書きましたが、これだけでも立派なトレーニングです。
専門用語では「声門閉鎖」といいます。まずは息だけのバージョン。無音でできるので、声が出せない場所でも行っていただけます。
- 息を吐く
- 吐いていた息を途中で止める
- ②で、喉のあたりでピクッと動いたのが、あなたの声帯です。
慣れてきたら、これに声を乗せていきましょう。
- 「あー」と声を出す
- 出していた声を途中で止める
- ②で動いたのも、あなたの声帯です。
その2.プッシングエクササイズ
あなたは、重い荷物を持とうとする時・重い扉を押し開けようとする時、無意識に息を止めることで力を入れたご経験はありませんか?
それは、その1で行った息を止める行為を、下の図のように意図的にやるのと同じ仕組みです。
壁を思いっきり押す、壁がなければご自身の手と手を合わせてグッと押し込む。力を入れたタイミングで、同時に「あっ」と声を出すと、ご自分でも驚くほど声が出ます。
その3.1と2の掛け算トレーニング
その1とその2を合わせたようなトレーニングです。
最後の「あっ」は歯切れよく!
- 「あーーあっ!」×3回
- ①をもっと早く!
その4.音の高低トレーニング
声帯は、音/声の高低もコントロールしています。高い声では声帯が伸び、低いと縮みます。
一般的な会話では、歌ほど高い音・低い音は使いませんが、音域を広げることで抑揚がついて、表現力・説得力を高めてくれます。
- 高い音の「あ」と低い音の「あ」の間を、何度も円を描くように発声(上図参照)
- ①の息が切れるまで、声を出し続けます。
本記事では、「声も老けます!声帯トレーニングで声の若返り大作戦☆」と題して、リップロールのやり方・効果などをお伝えしました。やってみられたご意見・ご感想なども、本記事の下のコメント欄よりお待ちしております。
声帯の筋トレでしたが、全トレーニングとも決して喉を締めつけてはいけません。あくまでも鍛えたいのは声帯だけ。
また、こまめに水を飲みながら練習することもお忘れなく。喉が痛い場合は直ちに水を飲んで保湿し、再チャレンジしてください。声帯にとってはお肌同様、乾燥も老化の大敵です。それでも喉が痛くなるようでしたら、練習を中止しましょう。やり方が誤っている可能性が高いので、ぜひレッスンにてご相談ください。500人の声を変えてきたプロの耳と目でじっくり観察し、改善策をご提案します。
このトレーニングで改善された方々
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