腹式呼吸を鍛えに鍛えまくる! おすすめトレーニング4選

腹式呼吸を鍛えに鍛えまくる! おすすめトレーニング4選
  • 腹式呼吸の仕組みが理解できた方
  • 自信を持って人と話せるようになりたい方
  • 声が枯れる・小さい、喉を痛めやすいなど、話し声にお悩みの方
  • ご自宅で声を出しにくい環境の方

腹式呼吸の仕組みを知ることは大切です。しかし、知っているだけでは意味がありません。

人と話す時、いちいち吸って~吐いて~とか考えられませんよね。つまり、身についたというレベルまでいかなくてはいけません。

そのためには、やはり日頃トレーニングが欠かせません。1日数分でもトレーニングすれば、いざ声を出す!というときにしっかりとした声が出るようになります。仕事でも何でも身に着けるには、そうしますよね😅

この記事では、腹式呼吸の仕組みが分かった方向けに、500人の声を変えてきたボイストレーナーの私が、これまで生徒さんに指導した腹式呼吸強化トレーニングのうち、特に効果があったものを厳選してご紹介します。

本記事の内容を1日10分・・・難しければ5分でも実践していただければ…
説得力のある声が手に入ります。

目次

持久力強化のSブレス

歯と歯の間から「スーっ」と息を出す呼吸を、Sブレスといいます。1秒あたりに出る息の量が少ない分、持久力を鍛えるのに効果的です。

持久力を鍛えると、息が長続きする・声枯れしにくいといったメリットがあります。

やり方
  1. 腹式呼吸に乗せて、歯と歯の間から「スーッ」と息だけを出して=吐いていきます。まずは10秒!
    お腹に手を置き、だんだんお腹が凹んでいくの確認してください。
  2. 一瞬で力を抜く=息を吸う
  3. 1・2の繰り返し。

イメージは、3m先の針の穴に息の糸(実際は見えませんが)を通していく感じ。

まずは10秒と書きましたが、男性は20秒、女性は15秒連続してできるといいですね。無理のない範囲で少しずつのばしていきましょう。かつ、途中で強くなったり弱くなったりせず、安定的に息を吐けるとなお良いです

Sブレス

瞬発力にも効くSブレス

前述のSブレスを少しアレンジすると、瞬発力強化にも効果を発揮します。

瞬発力を鍛えると、声が力強くなるだけでなく、サ行などの摩擦音がはっきり発音できます。

やり方
  1. 「スッスッスッスッス」と5回、スタッカートのように息だけを出していきます。(口の形は持久力Sブレスと同じ)
  2. お腹に手を置き、「スッ」の度にお腹が凹むのを確認しましょう。
  3. 1・2が終わったら、自然と体内に息が入る=吸います。
  4. 1~3を3セット、慣れたらもっと強めの息で!

より瞬発力を鍛えるドッグブレス

腹式呼吸で息を吐いたり吸ったりする運動を、スタッカートで行うことをドッグブレスと言います。

「ハッハッハッハッ…」と、まるで走った後の犬のような素早い呼吸なので、この名前が付いています。

瞬発力を鍛えることで、力強く響き渡る声・説得力ある声が手に入ります。

ドッグブレス
やり方
  1. 腹式呼吸で鼻から空気を吸います=自然とお腹が膨らみます。
  2. 口を半開きにします。(指1本入るくらい)
  3. 「ハッハッハッハッハッ」と、スタッカートで息を吐きます。「ハッ」の度にお腹が凹むのを確認しましょう。初めは息だけ。
  4. 1~3を3セット。慣れたらもっと強めの息で!
  5. さらに慣れたら、3に声を乗せます

「ハッハッハッハッハッ」は、毎回の「ハッ」をなるべく同じ息の量・声の大きさに保つのが理想です。初めは安定せず、大きくなったり小さくなったりしがちですが、練習を重ねると安定してきますよ

声が力強くなるストロー発声

最後は、ストローを使った発声方法です。そう!ジュースを飲む時に使う、あのストローです。

Sブレス同様、細く長く息を吐き出すことで、吐く息を一定に保つトレーニングになります。これにより、長く安定した声が出せるようになり、声枯れ・かすれ声の防止にもなります。

つまり、ストローは細ければ細いほど効果がありますが、細い分だけ難しくなります。最初はタピオカ用などの(笑)太いストローを選び、だんだん細くしていかれてもいいでしょう。ちなみに、曲がっているものでも構いません。

ストローを使った発声練習
やり方
  1. ストローを軽く口にくわえます。
  2. 唇の間から息が漏れないように、息を吐きます。(まずは息だけで10秒)
  3. ストローの先から息がきちんと出ているのを確認します。
  4. 吐き終わったら、吸います。
  5. 慣れてきたら、2同様にストローをくわえたまま、楽に出せる声を出します。(これも10秒)

ストローを外して、声を出してみてください。いつもより楽に出ていませんか?

Sブレスよりも、ストローから息を出そうという意識が働くため、鼻にかかりにくくなり鼻声の防止にもなります。ぜひ続けてみてください。

なお、ストローに唾液が溜まるのが気になる方は、先端をティッシュで柔らかく覆うと、清潔ですよ

本記事のまとめ

本記事では、「腹式呼吸を鍛えに鍛えまくる! おすすめトレーニング4選」と題して、上記トレーニングを解説しました。

適切な声量を楽に出せるこの腹式発声は、話すことにおいての基本中の基本で、土台になります。また、本記事でご紹介した方法の多くは「無音ボイトレ」と言って、静かな環境でもできるものです。ご自宅で大きな音が出しにくい方や、静かな環境での本番前の準備にも最適です。

あなたのおしゃべりが楽しく心地よいものになりますことを、お祈りしております。

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