響く声を出す、最強ウォーミングアップ。教えます!
ごめんなさい🙇
「腹式呼吸が大事だ!」と散々お伝えしてきました。しかし、呼吸だけではイイ声に一歩足りないんです。それが本記事でお伝えする共鳴です。
共鳴とは、
デジタル大辞典(小学館)
・振動体が、その固有振動数に等しい外部振動の刺激を受けると、振幅が増大する現象
・他人の考えや行動に心から同感すること
そもそも、声は肺からの呼気が声帯を通過して、鼻腔(鼻の奥)や口の中のそれぞれの空間によって響いて増幅されます。空間で響くことを「共鳴」と言います。
つまり、大きく出すというよりも響かせるということに意識を置き、練習していきます。
この声を響かせる上で、最も効果のある共鳴の練習が、ハミングつまり鼻歌です♪
500人の話し声を変えてきた私がよく通る声・響く声の土台造りにもなるハミングを徹底解説します。
本記事の内容を実践していただければ…
①もっと楽にイイ声が出ます!!
②最適なウォーミングアップの方法が習得できます!!!
ハミングの3大ポイント
その前に、腹式呼吸をおさらい
やはり、ハミングも腹式呼吸で行います。
①体の中の空気を全部抜く=息を吐く
②一瞬で力を抜く=息を吸う
腹式呼吸の仕組みや、そもそもの声が出る過程を確認なさりたい場合は、下記の記事をご覧ください。
ハミングとは?
ハミングは、鼻歌とも呼びます。声を出さずに、口を閉じたまま「んー」と音を出します。通常の発声とは異なり、ハミングは鼻に抜ける音です。
喉への負担が少なく、ボイストレーニング前のウォーミングアップにもおすすめです。その他、 ハミングにはさまざまな効果が期待でき、初心者からプロまで多くの方々が実践しています。
ハミングの効果
その1.楽に声が出る=声がよく通る
声が詰まる感じがする、声の通りが悪くひっかかる感じがする。
こういった方は、声が身体に響いていない、または響く感じがつかめておらず、力んでいる傾向があります。
ハミングをすることで、鼻腔(鼻の奥の広がっているところ)に声が響き渡り、声の通りが良くなります。
喉に余計な負荷をかけない分、空気の流れが確保。そのため、吐き出す息の量が増え、結果的に声量も増えます。
その2.喉を痛めにくくなる
ハミングは、リラックスが基本。声を出さず、喉に負担が少ないトレーニングです。
逆に、ハミングをしていて喉が痛くなった方は、100%やり方が間違っています。(詳しくは、この後の「気をつけたいポイント」参照)
その3.声が明るくなる
鼻腔に声が響き渡ることで、声のトーンが明るく、軽やかで澄んだ音色となります。そして、明るくなった声が自分の耳にも入ってくるので、気持ちまで明るくなれ、自信がつきます。
面接やプレゼン・営業トークなど、ビジネススキルとしての声のトーンのコントロールは大変重要です。
ハミングのやり方
- 口を軽く閉じます。
- 腹式呼吸で、鼻から息を吸います。
- 口を閉じたまま、「ん~」という音を出します。
鼻歌そのまんまです😊🎵
慣れてきたら、③の「ん~」の長さを少しずつ伸ばしていきましょう。
気をつけたいポイント
その1.とにかくリラックス
舌や顎はだら~んとさせます。とにかくリラックスがポイントです。もし、そのようにならなかったら、下あごの辺りをマッサージすると良いでしょう。(たるみにも効果あり!?)
その2.口の中に空間をつくる
唇を閉じ、舌や顎をだら~んとさせることで、自然と口の中に空間が生まれます。空間があればあるほど、声は響きやすくなります。
ただし、「空間を広げよう!」と変に力んでは本末転倒。あくまでもリラックスが優先されます。こうすることで、空気の通りが良くなり、詰まりも解消されます。
逆に、ハミングで喉が痛い方は、この「ダラ~ン」が上手くいかず、喉を絞めてしまっている可能性が大です。
その3.鼻の上で振動を感じたら◎
ハミングは、口を閉じていますので、鼻からしか空気が出ません=鼻から空気が抜けるように音を出します。その際、ビリビリッと鼻の辺りが振動すれば、響いている証拠です。指で触ってみても構いません。
その4.音は出しやすい高さで
しつこいですが(笑)、ハミングはリラックスが基本ゆえ、ご自分の出しやすい高さがベスト。
もし、ベストの高さが分からなければ、先程鼻に置いた指先が一番震えた音で、なおかつ「この音が楽!」と思えれば、その高さがひとつの目安となります。
ハミング練習 ~応用編~
「ん~~」とハミングしたまま、その途中から軽くポカンと口を開けて、「(ん~~)ま~~」と声を出してみましょう。
ハミングから「ま」に変わっても、鼻に響きが残っている(鼻腔に共鳴している)のを感じられたら◯。そして、いつもより響く声が出ていたら◎。これを何度も繰り返して感覚をつかみましょう。
トレーニングを重ねていくと、ハミングの過程をすっ飛ばしても、響く声が出るようになります。
逆にもし、口を開いて発声した途端に、ビリビリした振動がなくなってしまったら、改めて鼻に声を響かせる意識でハミングから再挑戦してみてください。
まとめ:ハミングの3大ポイント
本記事では、「イイ声の絶対的登竜門!ハミング=鼻歌パーフェクトガイド」と題して、ハミングのやり方・効果などをお伝えしました。
ハミングは、声を出す前のウォーミングアップとして、声を鍛えるためのお手軽な練習として、大変重宝されます。隙間時間で構いませんので、是非繰り返し練習して、美声の元を築いてください。
やってみられたご意見・ご感想なども、本記事の下のコメント欄よりお待ちしております。もし、トライしても改善されなかった場合は、体験レッスンでお気軽にご相談ください。500人の声を変えてきたプロの耳と目でじっくり観察し、改善策をご提案します。
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